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コミックマーケット91で見つけた面白い本+α(5) [コミケ日記]

のんびりといきましょう。

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タイトル:DANCE DANCE DANCE
     Twilight
     CINDERELLA SYNDROME
サークル:ミズイロ革命
URL :http://www.pixiv.net/member.php?id=45571

今回はじめましてのサークルさんで、既刊全部ください枠です(笑)。デレマス二次創作漫画同人誌になります。
「CINDERELLA SYNDROME」は楓さんと凛のからみの話。自分の進む道に迷いが出ていた楓さんが番組で失敗してしまい、落ち込んでいたところで凛と対話するお話です。
アイドルって大変な仕事だから日々こんな風に迷ったり落ち込んだりするのだろうけれど、自分の頑張りや肩を並べる仲間やライバルとの交流でまた前を向くのだろうな、と、そういった日常を感じられる話です。
凛の輝きを見て楓さんも自分の輝きを取り戻そうとする流れがすごく良かったです。
「Twilight」はアスタリスクの二人となつきちの話、ですが事実上李衣菜が主人公の話ですね。
いつものアスタリスクですが、どんどん前面で活躍していくみくと自分を比べてしまう李衣菜が、みくやなつきちとの対話を通して自分の目指す、ダイスッキなロックなアイドルを見つめなおすというお話。
こちらもアイドルが葛藤しながら一歩前に進む話ですね。最後のコンサートのシーンは実に良いです。
「DANCE DANCE DANCE」はトライアドプリムスメインお話ですが奈緒が主役の話ですね。
才能豊かで、どんどん先へ行ってしまう凛と加蓮においていかれる自分に気付いて葛藤する話、の前編ですね。後編が楽しみなマンガでもあります。
これもアイドルの葛藤のお話。今回主に後押しするのはプロデューサーさんです。迷いながらもひたむきに前を向こうとする奈緒がりりしいです。
この作者さんはアイドルたちの葛藤を描くのが好きなようで、そこに人間味が描かれている感じがして好感が持てました。
なんとなく、描きながら「がんばれ、がんばれー!(><)」とアイドルに声援送ってるんだろうなーと想像してしまう、そんな素敵な本でした。よかったです。
ラノベのコミカライズなども担当されている方のようです。

Re:ゼロから始める異世界生活 第三章 Truth of Zero 4 (MFコミックス アライブシリーズ)

Re:ゼロから始める異世界生活 第三章 Truth of Zero 4 (MFコミックス アライブシリーズ)

  • 作者: マツセダイチ
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2016/12/23
  • メディア: コミック




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タイトル:那珂さんげんばですよ!
     川内型そうなんです!
サークル:はしくれ工房
URL :http://www.pixiv.net/member.php?id=339837

那珂ちゃんファンでおなじみ、こう1さんの艦これ二次創作漫画同人誌です。
「那珂さんげんばですよ!」は、那珂ちゃんと那珂ちゃんFANな提督の日々を描いた短編集。
日常コメディの体ですが、那珂ちゃんなので結構ダイナミックな話もあります。個人的には最初の那珂ちゃんオンリーの話が駄洒落ネタだったので好きです(そこかよ
「川内型そうなんです!」は川内型の3人が遭難して無人島に漂流してしまったお話。無人島サバイバルをネタにしたコメディですね。
どんなときにも動じない川内と、姉妹好きすぎる神通ちゃんが面白いです。那珂ちゃん主人公ですがどちらかというといじられ役かなこれは(笑
今回も面白かったです、よい本でした。
商業誌もどうぞ。

姫さまは退屈を知らない (IDコミックス REXコミックス)

姫さまは退屈を知らない (IDコミックス REXコミックス)

  • 作者: こう1
  • 出版社/メーカー: 一迅社
  • 発売日: 2015/11/27
  • メディア: コミック




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タイトル:終わっていない宿題がある
     喇叭は今日も鳴る
サークル:夢と狂気のチョモラン王国
URL :http://www.pixiv.net/member.php?id=76370

チョモランさんのガルパン二次創作漫画同人誌。創作読んでから応用になった作家さんで、その独特の世界観と語り口が好きなのですが、ガルパンでもその特性はいかんなく発揮されています。
「喇叭は今日も鳴る」は短編漫画やツィッターなどに上げたりしたイラストやイメージボード(?)をまとめた一冊。描くキャラクターも多岐にわたりますが継続高校の3人やみほ、ボコ周りの少女たちが多めかな。
描く時系列も幼年期から物語の後となる大学ごろまでと幅広く、これ1冊でガルパンの世界を大分拡大してるんじゃないかと感じられる本でした。
ガルパンは結局漏れ聞くだけで未だ通しで見ていないのですが、これ読んだら一通り見たいなあという気持ちになった一冊だったなあ。ガルパンBD-BOXとか出ないのかしら。
「終わっていない宿題がある」は大晦日の大洗二年参りの様子を描いた漫画です。沙織さん視点で、幼馴染の麻子さんを見つめる物語。
麻子さんのおばあ様が入院している病院との緊急連絡用に携帯しているPHSを軸に、終わっていない宿題を物差しにして、避けられぬ来るべきものと、目をそらしながら楽しむ今を対比させるお話ですね。
チョモランさんらしい割と容赦ない掘り下げと内面描写、劇的な構図が目を引く漫画でした。ラストあたりの見開きにある、つないだ手のリレーの大ゴマは忘れえぬ印象を与えられてしまいますね。
オチも最高で、原作知らないながらも大変楽しめました。より楽しむためにもやっぱガルパン見ないとだめだなあ。
どちらもページ数も多くて読みごたえばっちりの濃い内容の本でした。
描かれている商業誌はこちらです。

零崎軋識の人間ノック(1) (アフタヌーンKC)

零崎軋識の人間ノック(1) (アフタヌーンKC)

  • 作者: チョモラン
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/01/23
  • メディア: コミック




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タイトル:いつみ にしずみ いつくしみ
     ガールズ&闇鍋的な?
サークル:即席魔王
URL :http://www.pixiv.net/member.php?id=5092

今回はじめましてのサークルさんでしたが、チョモランさんと合同でしたし、そのからみでツィッターいつも拝見しているのであまり初めましてという気がしない(笑
ガルパン二次創作漫画同人誌です。今回の既刊全部ください枠。
「ガールズ&闇鍋的な?」は、タイトル通り闇鍋的なオールキャラ(でいいのかな?)日常コメディですが逸見エリカと西住姉妹(おもにみほ)が比較的多め。
ツィッターなどに上げられていた1ページ漫画やイラスト、イメージボードなどをまとめた本です。この方の本読んでるとどのキャラクターもものすげえパワフルなんだなあと理解できます。戦車道ってまるっきり軍隊生活なんですねえ(原作見てないから誤解かもしれんが
「いつみ にしずみ いつくしみ」は、タイトル通り逸見エリカと西住姉妹(主にみほ)のあれやこれやを描いた漫画とイラストで構成された一冊です。
黒峰森時代のみほとエリカを掘り下げて様々なエピソードを創作されています。こちらもチョモランさんい負けず劣らず、考察も描き方もアクションもハードかつ、コメディも良いスパイスで読みやすく、おもしろかったです。
両方とも逸見エリカが大活躍していますし、ツィッターでもたくさん描かれているので、原作でも逸見エリカってこの伝番はさぞかし多い重要キャラなんだろうなあ、と思っていたんですが。
いつぞやツィッターで「出番が少ないから必死に補完してるんです」とおっしゃっていたので、そうなのかあ、と(笑
むしろその熱意がすごいですね。パワフルで面白いマンガでした。
小説のコミカライズなども担当されているようです。

ローリング☆ガールズ 2(完) (BLADE COMICS)

ローリング☆ガールズ 2(完) (BLADE COMICS)

  • 作者: 宮城 陽亮
  • 出版社/メーカー: マッグガーデン
  • 発売日: 2015/07/10
  • メディア: コミック




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タイトル:勇者のかえりみち
     とけねこ先生のボードゲームをつくろう!!
サークル:金星楽団&笹吉横丁
URL :http://www004.upp.so-net.ne.jp/tokeneko/
     http://www.catnet.ne.jp/sasaryou/

藤浪智之&佐々木亮先生の同人誌です。
「勇者のかえりみち」は一次創作漫画。世界を救った後の勇者と勇者の使徒(たぶんマジックユーザー)の女の子の旅を描いた1冊。以前コピー誌で発表された作品のオフセット版ですね。
お二人は「定番の勇者と魔王のその後」的なお話を時折発表されますが、どれも優しくも残酷なお話をかわいらしい絵柄で表現されるので、それだけに心に染み入り、深く考えさせられる作品になっています。
「とけねこ先生のボードゲームをつくろう!!」は、ベテランゲームデザイナーのとけねこ先生こと藤浪先生が、ファンタジーコミックス作品の特典としてボードゲームを制作されたときの作業過程をもとに、先生なりのボードゲーム制作の手順や気を付けることなどを開設したフルカラー漫画です。
漫画だけに読みやすく、真摯にゲーム制作に取り組んでいる藤浪先生らしく、実に勉強になる内容でした。僕がTRPGのシナリオを書くときに実践していることと共通する内容などもあり、ちょっと自分のやり方を勇気づけられた本でもありました。
お二人の作品としてはこちらなどもどうぞ。

魔王の就職斡旋所に勇者がやってきました。 (ホワイトブックス)

魔王の就職斡旋所に勇者がやってきました。 (ホワイトブックス)

  • 作者: 藤浪 智之
  • 出版社/メーカー: 白好出版
  • 発売日: 2016/02/02
  • メディア: 単行本




今日のところはこの辺で。

また紹介していきます。

コミックマーケット91で見つけた面白い本+α(4) [コミケ日記]

引き続いていきましょう。

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タイトル:楓さんと遊ぼう モーニンググローリー
サークル:すたじお寿司くいねえ
URL :http://www.pixiv.net/member.php?id=46587

今回はじめましてのサークルさん。デレマス二次創作漫画同人誌です。
つぃったーのTLに流れてきた表紙の楓さんが魅力的だったのでお邪魔させていただきました。
お話としては続き物のようですが、これ一冊でも楽しめたのでその辺は問題ないかと。
内容は、楓さんとP(オリジナル)のラブ話です。実に砂糖多めで大変よろしかったです(笑
前回でPから楓さんに対して、勢い余ってのプロポーズがあり、それに対して返事を保留していた楓さんの周りのアイドル達がけし掛けたり飲んだり騒いだり飲んだり騒いだりする話です。
飲んでばっかだなこいつら。まあ楓さんメインではこういう話になりますか(笑
最後はハッピーエンド(もちろん!)になりますが、それまでの楓さんらしい悶々を周りの激しすぎる反応を交えて描いているのがにぎやかで楽しかったです。
そしてきらりちゃんがキャラ崩壊しています(笑
裏表紙で「これが書きたかった」と力説されているだけあって、力の入ったラブコメでした。最後の見開きの楓さんの幸せ涙は最高でした。


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タイトル:小悪魔の誘惑
サークル:レトロガール
URL :http://wk40pict.tumblr.com/

今回はじめましての作家さん、委託で頒布されておりました。デレマス二次創作漫画同人誌です。
周子さんとキスしたい(!)紗枝ちゃんがLiPPSに体験入隊するお話。
おんなのこどうしがらぶらぶちゅっちゅ(死語)する話で、大変百合百合しくてよいですね。
周子さんと奏でさんが小悪魔チックでカッコイイですなー。紗枝さんたじたじでかわいかったです。


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タイトル:これが私のお嬢様
サークル:さくSaku亭&かるーあみるく
URL :http://kahluamilk.la.coocan.jp/
     http://www.pixiv.net/member.php?id=4577

ととねみぎ先生、氷川翔先生に寄る合同誌。東方二次創作漫画同人誌です。
表題作(でいいのかな)の氷川さんの方は紅魔亭に猫が迷い込んだという一幕。レミリアとフランドールの殴り愛姉妹を描きたかったというだけあって、猫を取り合うお二人のダイナミックでコメディな争いが面白いですな。
お二人を何やかやとあしらう咲夜さんがコロコロとした笑顔で頼もしくかわいらしく。これでなかなかこの館のパワーバランスは保たれているのだなというのも垣間見えて楽しいです。
ととねみぎ先生の方は月が舞台。インフルエンザに罹ったサグメとドレミーが夢の中で語り合うお話。
半神を宿すサグメがかかったインフルエンザは、免疫のないカミ・インフルエンザに変異する可能性があり、緊急隔離されたサグメが夢の中で本音を吐露するという筋です。
あとがきにもありますがドレサグの相互バブみ感が面白かったです。
両作ともプロ作家、また安定して東方描かれているだけあって安定した面白さがあってすごいです。読んでいて楽しくなる本でした。
両先生の商業誌も是非。

篠崎さん気をオタしかに! (8) (メテオCOMICS)

篠崎さん気をオタしかに! (8) (メテオCOMICS)

  • 作者: 氷川 翔
  • 出版社/メーカー: ほるぷ出版
  • 発売日: 2017/01/11
  • メディア: コミック



しらかば202 (真激COMICS)

しらかば202 (真激COMICS)

  • 作者: ととねみぎ
  • 出版社/メーカー: クロエ出版
  • 発売日: 2012/03/02
  • メディア: コミック




午前中はこの辺で。

書けたら午後にもいくつか紹介したいと思います。

コミックマーケット91で見つけた面白い本+α(3) [コミケ日記]

引き続き行きましょう

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タイトル:ガールズラブライフ
     LGTM
     さよならさんかく
サークル:Junk-lab
URL :http://takemiya-jin.jugem.jp/

竹宮ジンさんの一次創作漫画同人誌。
百合~レズまで女の子同士の恋愛を描いた作品たちです。
「ガールズラブライフ」は初期短編の総集編。気が付けば結構長いこと読ませていただいている作家さんですが、読んでない作品もたくさんあるので総集編はうれしいですね。
作風としては、どちらかというと「かっこいい百合」「スカッとする同性愛」といった印象の作家さんですが、初期からまとめて読むと作風の変遷なども見れて面白いです。
「LGTM」はシリーズ化を模索してる作品だそうです。ノンケでイケイケな女性と、その親友で実はノンケさんをLOVEな女性とのお話。今回はプロローグ的な感じでしょうか。
ノンケさん視点なので、同性愛とかが語り手側から出ることはないのですが、それが逆に新鮮で面白いですね。
「さよならさんかく」は、タイトルから三角関係かと思いきや。幼馴染3人(女性二人男性一人)+女性一人の4人が複雑に交錯するお話でした。
お互いの恋愛感情や、幼馴染としての関係や理解や親しみ、そういったものがないまぜになって大変面白かったです。
商業で槓子訳されているプロの作家さんですので是非。

恋愛ログ (百合姫コミックス)

恋愛ログ (百合姫コミックス)

  • 作者: 竹宮 ジン
  • 出版社/メーカー: 一迅社
  • 発売日: 2016/10/18
  • メディア: コミック




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タイトル:Birth Flowers
サークル:もす屋
URL :http://yasumo01.tumblr.com/

今回はじめましてのサークルさん。やすもさんのフルカラー画集同人誌です。
ツィッターで流れてくるイラストが非常に魅力的で今回初めてお邪魔…したかったのですが!例の三日目の東7混乱に巻き込まれたおかげでたどり着いたときには完売しておりました(><)
書店委託で手に取れたのは望外の喜びです。あとがきによると同人誌としては二冊目だそうで。いやはや。
内容は、誕生花と花言葉をテーマに描いたイラスト集だそうです。花と女の子といった割とよくある構成になりますが、よくある感じを全く感じなかったのは絵の魅力ならではでしょうか(実際今しがたこの感想文書くまでよく考えれば定番のテーマだという事に気付かなかったという
ツィッター上でも毎度素敵ーと思いながらイラスト眺めておりましたが、こうして紙媒体で手に取って目の前に大判で見せられると、何というか、すごいというか、凄まじい印象を受け取りますな。
描かれている中では、以前呟いた通りRoseのイラストが一番印象に残りますが、ひまわりも素敵ですし、椿の花も好きな花なので印象深かったです。まあ全部印象深いのですが、やはり赤系の色に目を奪われる気がしますね、今感想書きながら見返してみますと。
とっても素敵なイラスト集でした。また新作描かれましたら是非拝見したいですね。


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タイトル:magic card free 2
     LOVE GEMS Free
サークル:ハイパーソニックソウル
URL :https://twitter.com/pakosun

イラストレーターのpakoさんのフルカラーイラスト集同人誌。今回はじめましてのサークルさんです。
「magic card free 2」はFateグランドオーダーのキャラを描いたイラスト集で、男女取り混ぜて描かれているのでバリエーション豊か。
「LOVE GEMS Free」はラブライブ系のイラストを描いたイラストが収録されています。
両方ともモノクロラフなども描かれていますので、キャラのいろいろな表情が眺められて楽しいです。
レンタルマギカの小説読んでいるときにpakoさんの繊細でダイナミックなイラストが好きになったので、その同人誌を手にすることができたのはすごくうれしいですね。
作家さんのプライベートな作品を楽しめるのは同人誌ならではの楽しみです。
pakoさんらしい動きのあるイラストの数々は、その背景を想像したりするとまた面白いですねー。
印象に残ったのは、ラブライブの方は見開きのイチゴショートの女の子たち・・・ってまた赤色かよ(笑
Fateの方はブーメランパンツはいた浅黒の男アーチャー(キャラ名は知らぬ)でした。純白のパンツのまぶしさよ。
素敵なイラスト集でした。

レンタルマギカ ~魔法使い、貸します! (角川スニーカー文庫)

レンタルマギカ ~魔法使い、貸します! (角川スニーカー文庫)

  • 作者: 三田 誠
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2004/08/30
  • メディア: 文庫




それでは今日はこの辺で。

またぽつぽつと紹介していきます。

コミックマーケット91で見つけた面白い本+α(2) [コミケ日記]

引き続いていきましょう。


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タイトル:THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS COLLECTION 4
サークル:緑茶コンボ
URL :http://www.pixiv.net/member.php?id=361798

かめれさんのデレマス二次創作同人誌。今回も素晴らしく魅力的で面白く、読み応えのあるマンガでした。
今回はツィッターに掲載されていた漫画に加えて、武内Pと前担当アイドルの過去編ということで、表紙に描かれている通り、楓さん、小梅ちゃんとの出会いの頃を創作されています。
え、美嘉ねえ?美嘉ねえは前に書いたから今回はお休みだそうです(笑)
それぞれ、ゲーム内でのエピソードや、アニメでの出来事や、細かいコミュニケーションのあれこれ。それにアニメで描かれた現シンデレラプロジェクトアイドル達との切磋琢磨から、読んでいてかなり説得力のある考察、掘り下げをされています。
アニメで楓さんが何故常務の誘いを蹴ってアイドルの道を引き続き進むことにしたのか、その原点となる場面の描写と考察文は面白く、思わずうなづいてしまう説得力がありました。
また、小梅ちゃんと武内Pがアニメで見せた距離感に関しても、小梅ちゃんのメンタリティの分析と家庭環境の推察、それに化学反応を起こす出会いの頃の武内Pとの出来事などを描いていて面白かったです。
この辺、オリジナルというか、創作妄想部分を漫画プラス解説文で読ませてくれる本書の構成は、賛否はあるのでしょうが読者としては書き手の抱いているイメージと読み手が抱いているイメージの乖離を抑える効果があると思うので歓迎したいです。
何より妄想を解説、開陳してこそなんぼの二次創作の世界。ぜひこれからもいろいろな解釈を見せてほしいと思います。
読んだ限りでは、まだまだ書きたいことが生まれてきているようですし、5冊目の発行も期待したいところですね。
しかしまあ、なんというか。
これだけ一人一人を細かく見ているということは、かめれPはやはり、さぞかしアイドルたちにモテてるんだろうなあ。


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タイトル:ZIMAKUPIZA
サークル:猫マル商店
URL :http://www.pixiv.net/member.php?id=152240

saitomiさんのフルカラーイラスト集です。15歳年齢制限が入ってますので一応全年齢対象を謳っている本ブログとしては微妙なラインですが15歳ならまあいいかというゆるい感覚で。
表紙の娘はオリジナルですが、ゲームイラスト集ということで、Fateシリーズや艦これなどのゲームキャラを描いたイラストが中心になっています。
saitomiさんのイラストは大変肉感的で魅力的なので大好きです。あとエロいので大好きです(おい年齢制限
ゲーム本ということで、表紙や裏表紙のデザインも家庭用ゲームソフトのパッケージをイメージした凝ったデザインになっていて面白いですね。
掲載イラストの中では、Fateの凛のイラストが特に印象に残りました。彼女が例のペンダントをしている姿って、原作本編ではないですし、案外にファンジンで描かれるケースはないんじゃないかな。
宝石の透明感が素晴らしかったです。


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タイトル:杖をバトンに持ち替えて
サークル:すこやかペンギン
URL :http://www.asahi-net.or.jp/~sb9e-fksk/

ふかさくえみさんの一次創作同人誌。今回は3編収録ということでページ数も多く読みごたえも十分です。
表題作は、以前商業誌に読み切りで掲載された作品とのこと。あるお祭りの時に、期間限定で結成される、パレードを構成するバトントワリングの部活を舞台にした少女二人のお話。
主人公の方が、実は昔魔法少女やっててバトン扱うのは得意だったというのがこの作者さんらしい少し不思議成分ですね。
お話としては百合気味の女の子の友情話で面白かったです。
「シュガーキューブ同盟」、一つの範囲3人の「佐藤さん」が集まってしまい、それぞれコミュ障気味なのであたふたする話の再録。こちらは以前読ませていただきましたが改めて読んでも面白いです。
お互いに一歩を踏み出そうと奮闘し、それぞれに高いハードルに挑む佐藤さんたちがかわいいです。
「アンドアンドロンド」は、終末世界に生き残った二人のアンドロイド少女の物語。片方が片方をメンテナンスしながら旅をしていましたが、その修理役の方のアンドロイドが壊れてしまい…という話。
修理役の子が主人公で、その視点で進むので途中断絶があるのですが、そこの展開が実にこの作者さんらしくてよいのです。
素敵な一冊でした。
商業単行本も出されてます。

今日のノルマさん 1 (バンブーコミックス)

今日のノルマさん 1 (バンブーコミックス)

  • 作者: ふかさくえみ
  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2015/05/27
  • メディア: コミック




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タイトル:雷新婚生活奮闘記録
サークル:蓮根庵
URL :http://www.pixiv.net/member.php?id=26505

ななてるさんの、艦これ雷漫画の総集編です。
ななてるさんの作品追い始めたのは最近なので、まとめて読ませていただけるのはうれしいです。
3年間書き溜めたのの集大成というだけあって…にしても、このページ数はすげえな!
読みごたえは抜群です。そして長い期間の作品ということになるので、昨今ななてるさんがフェチりだしてるおもらしやらなにやらの下ネタがどの辺で芽生えたのかも見える感じがして興味深いです(笑
全編通して、おっさんなダメ提督と元気いっぱいな雷が縦横無尽に動き回っていて、読んでいて飽きません。
雷メインなので第六駆逐隊の出番が多いですが、他の艦娘達もいい感じで出演していますね。そして損な役回りは電なのですね。いやはや。
装丁もページ数も、ちょっとした商業単行本ぐらいの体裁になっているので読みやすい大きさなのもよいです。面白かったです。


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タイトル:脳内鎮守府劇場ショートまとめ2
サークル:どん底かしわ飯
URL :http://www.pixiv.net/member.php?id=199413

マスクザJさんの艦これ二次創作漫画同人誌、フルカラーです。
ツィッターなどに流された漫画、2015年からの約1年分のまとめということで、こちらもページ数がすごく、読みごたえもばっちりです。
加賀さん好きとして知られ、魅力的な加賀さんを描かせたら右に出る人はちょっと思いつかない作者さんの本なだけあって加賀さんが最高にかわいいですが、加賀さんばかりということはなく。
他の艦娘達の日常や、着任、イベント時の活躍や妄想など、あれこれバリエーション豊かに描かれているのがとても楽しく、読んでいて飽きません。
上記の、ななてるさんが雷メインであれだけバリエーション豊かな作品書き溜められたのもすごいのですが、こちらのマスクザJさんの、数多のキャラクターをきちんと性格付けしてかき分けて、いろいろなお話を作り出されているのも、ものすごいと思います。
艦娘達がおおむねおっぱい大きめに描かれているのも大変結構なお手前で。でもやっぱろ加賀さんかわいいなあとか。加賀さんつながりで空母たちの出番が多い感じですかね。
漫画だけでなく、1枚絵もポートレート風に掲載されているのが、何やら鎮守府のアルバムを眺めているようで楽しさがあります。
うちの鎮守府も、こんなににぎやかな感じなのかなあ、とか想像し始めると楽しいです。


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タイトル:DEREM@RCH
     DEREM@TOME2
     DEREST@TION
サークル:ねぎマヨ
URL :http://www.pixiv.net/member.php?id=194320

ツナマヨさんのデレマス二次創作漫画同人誌です。
「DEREM@RCH」は、25歳児楓さんが、散歩番組のノリで居酒屋を探して凛ちゃんの花屋にたどり着く話と、常務から「赤点取ったらアイドル引退」との無理難題(?)を言いつけられたパッションチームが奮闘する話などを収録した短編集。
「DEREM@TOME2」は、中編はなく、ツィッターなどで発表された、1ページ~2ページ漫画をまとめたもの。
「DEREST@TION」は、美嘉ねえとPのデート未満をリップスの連中が追い回すお話を含めた短編集です。
デレマスの各アイドルの特徴を生かしたギャグコメディ漫画で、読んでいて抱腹絶倒できる素敵漫画ですね。
ネタも定番のテレビ番組から、時事ネタ、クソコラ、そして本編の設定から引っ張ったり拡大解釈したネタとバリエーション豊かで面白かったです。
なんだかんだでポンコツに描かれることの多い美嘉ねえですが、こちらの美嘉ねえのポンコツぶりは、より磨きがかかっておりますな。
っていうかツナマヨさんランコちゃん好きだと思ってたけどリップス好きも相当ですな。ネタにしやすいんだろうか(笑
大変楽しませていただきました(^^)


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タイトル:魔法修業は狐色
     魔法修業は狐色 二人の魔法使い
サークル:空色生活
URL :http://azure-life.jp/

白兎うなさんの一次創作漫画同人誌、続き物です。
1冊目は、一人で魔法の修行をしている魔法使い(見習い?独学?)の少女と、人に化けることができる狐の少女が神社で出会う話。
少女は人に見られないように、人気のない神社であれこれ試行錯誤しながら修行、研究しているのですが、キツネの方は毎日その一部始終を見ていたらしく、その一生懸命さにほれ込んで弟子入り(友達?)するというお話。
2冊目はなんだかんだで二人で過ごすようになった神社に、少女の姉(こちらも魔法使い)が現れ、少し世界が広がるお話になります。
舞台は現代社会ですが、一応、魔法は人に見せないものになっているようなので、エブリディマジックものとはちょっと違いますね。
少女がぶっきらぼうながら、一生懸命に魔法を勉強している熱意とか、一途に彼女を慕う狐さんのかわいさが魅力的なマンガです。
無一文的には狐の化生というのもポイント高いですね(笑
今後が楽しみな作品です。


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タイトル:Twitterからのアレ
サークル:しろたま
URL :http://shirotama.jp/works02.html

本の趣旨からすると、紹介されるのは不本意ではないかという気もしますが(笑<ならするなよ
れおはりうさんと、お友達のでぃあっかさんが、ツィッター上とかで「だれと」「だれが」「どこで」「何をする」「~な話」という5つの要素に対してテキトーにワードを挙げて、ランダムでお題を作ってそれを書く、という企画だそうです。
それだけに広く頒布すしていた本ではなく、それでもいいという人に個別にお渡ししていた本になります。
まあそういう本なので、中身も話に脈絡はなく、割とカオティックな1冊になっていますね。
それだけに理屈を超えた面白さがあるのですが、これは読む人によって感想もわかれるだろうなー、という1冊でした。
ある意味非常に同人誌らしい同人誌。なかなかおもしろかったです。


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タイトル:新米提督物語 vol.2
サークル:EIGHT MILLION
URL :http://www.pixiv.net/member.php?id=10501

ひでみさんの艦これ二次創作漫画同人誌、シリーズの2冊目です。
時代背景は、艦娘黎明期の開発物語みたいな感じですが、おそらくは人類初の提督となる若者と、艦娘長門との物語。
2冊目では、この世界での艦娘の設定的なところが語られています。巨人としての艦娘が描かれるのは、近年では珍しいのかなとも思いますが、それだけにその迫力はなかなかのものですね。
しっかし、気持ちはわかるが、長門さんに出会って、開口一番「痴女だー!」はひどいのではないかと(笑
いやわかるけどね、言いたくなるのは。そういうあたりも面白いマンガです。
やっぱりこの方の描く毒舌系の主人公は面白いですね。


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タイトル:城ケ崎姉妹の改事件簿+オマケ本
サークル:フェノメノーム
URL :https://phenome.jimdo.com/

フナヤマヤスアキさんのデレマス二次創作漫画同人誌。何気にコミケは初参加という話らしいんですが本当だとしたらすごい意外ですな。
さて内容はというと、表紙からわかる通り怪談ネタです。はい、なんでデレマスと稲川淳二を合わせようと思ったのか(笑
まあ確かにあの手の怪談番組にアイドルが呼ばれるのはメジャーですが。この取り合わせを実際漫画にしてしまうあたりは、この作家さんらしいというかなんというか。
しかも冬コミ発行とか、勇気ありすぎだろう。そして面白かったです(そーなのか
ノリは稲川淳二の怪談の雰囲気で、フナヤマさんテイストが入ってるので、デレマスなのにえらいおどろおどろしいです。
美嘉ねえが、悪霊(?)に取りつかれた妹を救うために奮闘する話なので美嘉ねえかっこいいです。
オマケ本の方は、怪奇植物うえきちゃんに地中に引き込まれるLiPPSの面々という話で、怪談というより怪奇ものですね。こちらも面白かったです。


ってあたりで今日はこの辺で。

まだまだたくさんあるので少しずつ紹介していきます。

コミックマーケット91で見つけた面白い本+α(1) [コミケ日記]

さてさて、コミケが終わり年を超えて大分経ちましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。

こないだの冬コミケではかなーりはっちゃけたので、持ち帰った本の山を読み倒すのも一苦労でした(笑

それでも今回は並行で書いていたTRPGのシナリオが割かし早く仕上がったので、読書に専念できて早めには読み終わっておりました。

随時書店委託の本なども追加しながら読んでおりましたが、大体読み終えたのでいつもの感じで面白かった本の感想、紹介などを書いていこうと思います。

とはいえボリュームが多いので次のコミティアまでに紹介し終るかどうか割と微妙ですが(笑

まあそんなgdgdな感じで行ってみましょうか。


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タイトル:不束者の恋模様
サークル:乱痴気乙女
URL :https://twitter.com/pirxzat

毎度楽しみにしている、和さんの艦これラブコメ二次創作。
前回までは、提督と艦娘のカップル(未満)がメインでしたが、今回はこれまでの本やツィッターの方でちょこちょこ触れられていた、工廠ドックの整備士官と艦娘とのカップリングです。
描かれているのは3組。加賀さん→LOVE→整備士(仙石)さん、整備士(橘、おっさん)さん→LOVE→妙高さん、蒼龍←?LOVE?→整備士(黒川)という組み合わせ。
加賀さん組は加賀さんが惚れて猛烈なアタック(あの加賀さんが!)を繰り返して仙石さんの方がたじたじという。
大抵の鎮守府ではクールビューティーで描かれる加賀さんが、クールながらも情熱的な女性として描かれるという、ある意味新鮮な構成がたいへんよろしゅうございます。ダイナミックにやきもち焼く加賀さん最高にかわいいです。
時期的にローソン加賀さんも描かれているのがポイント高いですね。
妙高さん組は逆におっさんが猛烈(ただし不器用)アタックしてくるのに妙高さんが露骨に嫌いアクションを繰り返しつつ、でも実際のところはまんざらでもないんじゃないの?な2828展開が素敵です。
おっさんに振り回される妙高さんもかわいいのですが、おっさんの方もぐるぐるぐるぐる空回りしながらも一心に一途にアタックを繰り返すのがなんだかかわいいです。
是非幸せになってほしいですねえ。
蒼龍組は、蒼龍が男性恐怖症で男性に触れられないのですが、黒川さんは仕事上(整備士なので!)接触せねばならず、また那珂ちゃん(蒼龍のマブダチ)に、蒼龍の男性恐怖症改善のために仲良くするよう頼まれているから立場を利用して接触せざるを得なくしているという、腹黒系の男性との取り合わせ。
そんな仲なのでカップルかというとかなり微妙だし、LOVE成分があるかというと難しいところですが、まあそこはそれラブコメなので、ご安心を(笑)
素敵な2828展開が繰り広げられていて、たいへんごちそうさまでした。
全編通して砂糖の分量はかなり多めなので甘々です。さりとてそれだけではなく、コメディ成分が実にバランスよくアクセントに入れられているので(ラブコメなので!大事!)コメディ好きとしては大変楽しく、ツボにはまる作家さんでございます。
漫画自体もうまくてストレスなくするすると先を読んでしまいますし、一人一人のキャラクターの性格付け、掘り下げがしっかりしているので本当に面白いです。
読んでいて、和さんが本当にラブコメが好きで、楽しく作品描いてらっしゃるのがよく伝わってくるのも素敵です。作り手が楽しんで作っているものは大抵面白いのです。
本当に素敵な本でした。


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タイトル:トワイライトガンスモークリプレイ Next Silent'01 CONVICTION PUPPET
サークル:すがの屋
URL :https://twitter.com/suganotasuku

主にTRPG界隈でイラストレーター、+ゲームデザイナー、リプレイライターとして活躍されている、すがのたすく先生の同人誌。
タイトル通り、トワイライトガンスモークのリプレイです。

トワイライトガンスモーク (ログインテーブルトークRPGシリーズ)

トワイライトガンスモーク (ログインテーブルトークRPGシリーズ)

  • 作者: 小太刀右京
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2013/12/26
  • メディア: 単行本


商業で出されたこちらのリプレイの続きの話となりますね。

トワイライトガンスモーク リプレイ サイレント・デイ (ログインテーブルトークRPGシリーズ)

トワイライトガンスモーク リプレイ サイレント・デイ (ログインテーブルトークRPGシリーズ)

  • 作者: すがのたすく
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン
  • 発売日: 2015/03/30
  • メディア: 単行本


残念ながら続きを商業で出せる流れにはならなかったとのことですが、セッションがメッサ面白かったのでじゃあ同人誌で続けてしまおうというノリだそうです。
内容的にシステム、およびリプレイの読者が前提になりますが、どちらも面白いので先に読むのをお勧めしておきます。
内容としては、PCの中でもヴィランすれすれのキャラクター、キツネをメインに据えたお話になっています。
彼女の暗殺を依頼する、いたいけな少女に出会ったデイブレイカーたちがどうするのか、そして事件の真相は、という話です。
ところどころ、プレイヤーの重信さんに悪霊が下りてきたり(笑)しますが、コメディばかりではなくシリアスな部分はガッツいrシリアスで面白いです。
結末はTRPGならでは、また同人誌での展開ならではではないかと思えるラストを飾っておりまして、マスタリングの参考にもなりました。
紅い表紙の小冊子は、このセッションで実際に使われたシナリオをそのままおまけでつけてくださっています。
シナリオの書き方の参考になること請け合いです。


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タイトル:通りすがりの超越者(おひとよし)(上)
サークル:SillyRice
URL :http://www.sillyrice.org/

ソードワールド2.0リプレイ。前回めでたく完結しました「通りすがりの冒険者」シリーズ、堂々の続編リプレイになります。
テーマとしては、サプリメントが発売されたことにより、16レベル以上の超越者のプレイが可能になったとのことで(Sw2.0は追ってないシステムなのでよく知らないのですが)もう少しその環境で遊んで見ようかという趣旨になりますね。
お話としては追加編ということもあり、本編で最後まで何かと対立していた「蘭」の連中が未来から仕返ししに来たので対決する、という、少々イレギュラーな内容です。タイムリープものと言っていいんじゃないでしょうか。
このレベル帯になると、もう戦闘シーンはさっぱりわからず追えませんが、相変わらず通りすがりに出会った厄介ごとを放置せずにどうにかしていく冒険者の鏡のような連中の活躍が楽しいです。
ファンタジー系のシステムは、また何かで遊びたいですねえ。


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タイトル:夜は短し恋せよ楓
     四畳楓はん神話体系
サークル:梅本製作委員会
URL :http://umehatago.syoutikubai.com/

今回はじめましてのサークルさん。デレマスのアイドルの一人、楓さんメインの二次創作になります。
「四畳楓はん神話体系」は、タイトルと表紙からわかる通り、小説+アニメの「四畳半神話大系」とデレマス楓さんのコラボパロディ漫画。
「高垣楓さんと四畳半神話大系の明石さんは似ている!」とのテーマの下、前Pとの失恋の結果アイドルを休業し、2年間もの間美城プロ内の四畳半(あるのか)から出てこなくなった楓さんと、救護雪から担当Pになった若者の話。
四畳半神話大系の台詞回しや構図、シチュエーションを絡めながら、楓さんが引きこもりになった原因を探っていくお話になります。
「夜は短し恋せよ楓」はその続編。どうにか引きこもりを脱した楓さんの要望で、担当Pが帰郷に同行する話です。
着想は思い付きみたいな感じですが、作品は両作品の面白いところをうまく組み合わせて読ませる漫画になっていると思います。雰囲気的には四畳半神話大系の成分が強い印象を受けますね。
両作を好きな方は楽しめる本だと思います。最後はちゃんとハッピーエンドなのでご安心を。そこも四畳半神話大系寄りですね(笑)


さて今日のところはこの辺で。

明日もまた紹介したいと思います。


コミケ91三日目最終日終了 #c91 ちょっと気になったことなど [コミケ日記]

最終日一般参加してきましたー

今日は三日目ということで少し早めに7時21分に正面待機列最後尾着。10時12分には入場していたので素晴らしいタイムだと思います。

入場列誘導の皆様お疲れ様でした。さすがです!

今日は風はそれほどでもなかったですがやっぱり寒かったです。防寒対策は一通りしていたので乗り切れました。この対策というのも毎回頭を悩ませますが。


さて気になったことそのいち。


僕は利用したことないので良く知りませんが、オタマートという商売があるそうです。

でまあそのオタマートのラッピングが施された宣伝トラックがですね。一般待機列(正面)が並んでいるエリアにある道路をぐるぐる周回しているのですね。

タイムスタンプ>https://twitter.com/takosuke2200/status/814981971956756485

あの道路はコミケの参加者と地元の利用者や一般車両が交差するポイントなのでとてもデリケートなんです。スタッフさんも車が通るときは一旦列を止めて、車を一通り通してから列を移動させる、という手間が毎回発生するわけです。

一般車両が通るのであればこちらはお邪魔している立場ですしご迷惑おかけしないようにと気を遣うのですが、それをオタク系の転売(?)サイトの宣伝車が走ってスタッフさんや一般参加者への負荷率を上げるというのは、どうなのか。

また車が通るということはそれだけ事故の隔離が増えるということですし、ましてや一般待機列の移動中にトラックが走ろうものなら、先を急ぐ僕ら一般参加者からすれば足を止められるわけです。

必要があって通っている、知識もないであろう一般車両なら特に何も思いませんし、むしろ迷惑呆気てごめんなさいとなりますが、それを必要もない宣伝トラックが繰り返すというのは、ねえ。

暫く見ていたところ、一般列がまさに動いている9時半ごろにまだ走り回っていることは目視しましたし、会場を後にする14時半ごろのタイミングでも走っているのは見たので、あれずっと走ってたんじゃないだろうか。

宣伝にも、もうちょっと気を使ってほしいです。

オタマートはもう一つ、二日目に、国際展示場駅から待機列へ向かう参加者が大勢通る歩道の真ん中で人の流れに逆らいながらチラシを配るということもしていました。

タイムスタンプ>https://twitter.com/takosuke2200/status/814622103223685120?lang=ja

あれ通行の邪魔であることももちろんですが、悪い方向へ邪推すると、あれで人の流れに押されてチラシ配りの人が倒されちゃって、腕の骨でも折ったらコミケにクレーム繰る羽目になるんじゃないかとか思ってしまいます。

ただでさえコミケはデリケートなイベントなのに、ねえ。

宣伝にも、もうちょっと気を使ってほしいです。

アレの宣伝、夏コミに居たっけ?

チラシ配りが邪魔だったのはうっすら記憶があるんだけど、トラックは覚えてないんだよなー。

毎回やるとかだったらほんとやめてほしい。


まあそんなあれこれはありつつ入場しました。

今回も例によってお目当てのサークルが東1~西ホールに散財してるわけですが(><)

しかも今回は東7ホールがあるので、より混迷の度合いが増しております。

なので回り切れるはずもないということで優先順位付け。

渡会先生の本が読みたかったのでそこをスタートにしてデレマス系、そこから東123で島中などをさらって東7ホールの創作ジャンルへ移動、と思ったのですが。


東7ホールへ行けない(><)


二日目にルートは確認していたので、スタッフさんの誘導に従って東7へ向かったのですが、どうも外周の超長い列と混ざったエリアに入ったらしく、一歩も動けない羽目に。

暫く待っていたのですが大して動かないうえにスタッフさんからのアナウンスもないのでどうしたものかと思っていたら、どうもルートが違うらしいという話が流れてきました。

東6外の駐車場突っ切るのではなく、最も外の道路側の細いルートを取らねばならなかったらしく、あわや将棋倒しの大混乱となりかけました。

まあそこは百戦錬磨の一般参加者ということで、そろりそろりと引き返して各自で正規ルートに戻ったようです。


この辺の混乱が今回もう一個気になったところですね。

次回は改善するとよいのですが。


さてひーこら言いながら、創作ジャンル好きの自分としては本命の東7ホール。

今回も比村乳業さんが高速列頒布をするというので先に済ませようとそちらへ。

結果的には今回あんまり早くなく、列が恐ろしく長かったのでここでもえらい時間とられました(><)

まあこればかりは自分の戦術ミスなのでしょうがないですが。列への入り口がそんなに広くなく、そんなにたくさんは並んでないと誤認したのが間違いでしたねー。

並んで奥へ行ったら、まるで迷路のように、広い駐車場を蛇行する長い長い列が隠れておりました。蛇行してるからスピード出せなかったのもあるんだろうなあ、遅かったのは。

並んでいる途中であちこち眺めても全体像が把握できなかったので、どれだけ長かったのか。

タイミング的には完売少し前ぐらいだったようなのでぎりぎり買えたのは良かったですが、そのあと東7の島中回っても完売ばっかりで泣きを見ることに(苦笑

まあ、戦術ミスです。東7に行くまでに大分ばててたのでそれで頭回らなかったのもあるかなー

広すぎる会場というのも考え物ですね。

それでものんびり行って大丈夫なサークルさんとか、お知り合いのところにあいさつとかはできたので、まあよかったかしら。

予算的にもそこでほぼ使い切ったので、ちょうどよいバランスだったかもしれません。


そんなこんなでやることもやって会場を後にして家路を辿りました。はあ、つかれたー。

帰ってから回り忘れたサークルの数々に気付くのもいつものことです(笑

えーい、次回こそはー!

また次回への楽しみと目標ができたので、これも良しです。

かくして2016年の最後のイベントが無事(?)終わりました。なんだかんだで楽しかったです。

かかわった皆さま、お疲れ様でした、ありがとうございました。

また来年、色々楽しんでみたいと思います。


コミケ91二日目終了 #c91 [コミケ日記]

今回もどうやら無事に楽しんできました。

ジャンル的にチェックしたサークル数自体は少ないのですが、少し急がんとなあというところを気にしていたので少し早めに出ました。

まあ早めといっても開場時間ぐらいに行こうと思っていたのを1時間早めただけですが。

タイムレコードとしては8時57分ごろに正面列最後尾着。9時48分ごろ入場というタイム。

なかなかの好タイム・・・ってゆーかまだ開場してねーじゃん!(笑

全然気づいてなかったので館内で列が止まってびっくりするなど。

動き出したのは10時2分なので望外の好タイムではないかと。コミケは1日単位で進化していますねえ。


サークルはさっくり一通り。のんびり目で行ったので完売もあったけどまあ縁がなかったということで。たぶんコミティアで会えるサークルさんですし。

サークルさんの配置が散っていたので東7と西1の新しい導線を確認できたのは収穫でした。しかしこれ3日目の行動に大分不安を覚えるなあ。


早々に会場を後にして秋葉原でゲーマーズフィールドを買う。

ついでに年末月末で出ていた本類や昨日見送って書店委託で買おうと思った本などを仕入れていたらコミケよりも散財していたファンタジィ

まあそういうこともあるさー。

帰宅してから噂の叶姉妹のコミケ行脚の様子を追ってみるなど。

ツィッターにも呟きましkたが、あのお二人ものすごい勢いで学習して対応してる叶姉妹の御二方もすごいんですがノータイムで順応して誰かが音頭とったわけでもないのに受け入れ態勢整えてくるコミケ参加者ってすごくない?運営参加側も一般参加側もサークル参加側も。

なんか今年はいろいろあってあまり良い年という感じではなかったのだけど、冬コミの叶姉妹さまのエピソード追ってるとほんとに心がほっこりする。救われる気がする

ほんと良い話でした。最初噂が流れてきたとき、一瞬「来るなよ」と思ってしまった自分が恥ずかしいです。

そのあと同じくコミケ戦士であるTLの皆様の言動を見て早々に考えを改めることができたので皆様にも感謝です。自分の器の地笹を恥じ入るばかり。

叶姉妹の御二方の広くてファビュラスな心をよい手本として精進していきます。


さて明日は最終日です。まだ地図広げての作戦会議してませんがさてどうしようかという悩みどころもいつものことですな。

今夜は早く寝て明日に備えましょう

コミケ91初日終了 #c91 [コミケ日記]

てなわけでコミケ開始です。昨年は諸事情で一般参加も見送りましたが今回は遠慮なく遊びに行っています。

初日は毎度TRPGだけなのでのんびり目なのですが、前回辺りからまともに艦これ系同人誌に手を出し始めた影響で3日目張りの修羅の道になっております・・・

つか、艦これ島で体力も財布も使い切る憩いだからTRPG計幾頃には六に見て回れないとか…本末転倒パねえ

まあそんなわけなので、朝は少し早めに行きました。

ツィッターのタイムスタンプによると7時42分に正面待機列最後尾着、10時7分に入場してるのでかなりの好タイム。

ほぼ開場直後ですねー、年々入場のタイムが改善しているように思うので、コミケはどんどん進化してますな。

入場待機列への誘導が今回あんまりされてなかったように感じまして、うっかり人の流れに乗ってしまったらやぐら橋に間違って行っちゃったので(あれの下か裏側をまた通してるのかと思ったのだ)その辺は失敗しましたがこのタイムならほぼ影響はなかったですね。

入場後は艦これスペースの外周を先に回ってから島中ごりごり。

今回もうっかり「既刊全部ください」を発動したおかげでTRPG系行ったときは財布がからっけつという(笑えない

悪いことに予備弾倉仕込んでくるのすっかり忘れてたので、生まれて初めてビッグサイトのATMを利用することに

「あんなもんは準備不足の弱兵が使うものよフゥーハハハー」と前を通るたびに思っていたのですが自分がこの有様なので思う存分あざ笑ってください(笑

今回鬱狩りどんが久しぶりに来れるかもという話をしていたので、じゃあ久しぶりにイベント後にお茶会できるなーとお店候補などを考えていましたが残念ながら仕事でいけぬとの連絡が。ガッデム、何ということでしょう

まあしょうがないので、他に知り合いやらにサークルやらランダムエンカウントやらであいさつを一通りしてから引き揚げ撤収。

なおATM使いはしましたが、結果的には行く必要なかった感じの買い物、のはずだったんですが。

待機列中で見かけたこちらのサークルさんのツィート(https://twitter.com/duchy_of_shion)で気になって現物見に行ったらほしくなっちゃったのでつい、お迎え(https://twitter.com/takosuke2200/status/814333260297891843)してしまいました。

ルビー(合成)仕込んだ八卦炉とか欲しいに決まってんじゃんヤダ―

来年最初のミネラルショーの装いにしようかしらんと今から2828しとりますが

でもだいぶ計算外の出費でした。あわよくば「月曜日のたわわ」の円盤に使おうかと思っていた予算枠が消し飛びました。

まあコミケだしそういうこともあるさー

さて茶ぁしばく相手もいなかったので、のんびり地元に戻ってラーメンで遅めの昼食を済ませて家でゆったり。

はーこたつくつろぐ

並んでる間はマヒしてるけど、やっぱ待機列は体冷えるね。

一息入れてから今日の戦利品を整理。

特に気になっていた何冊かは早速読んで面白さのあまり感想呟くなど。

また年末年始とかにゆっくり読んで感想記事にしていきますね


さてはて、初日終了です。

明日も参戦予定なので、日記上げたら地図を広げて一人作戦会議します。

皆様お疲れ様でした

まだ祭りは二日あります、おのおのがた、万事、ぬかりなく楽しみましょう。

明日から冬コミですね #c91 [コミケ日記]

おのおのがた、万事、ぬかりなく

コミックマーケット90とコミティア117で見つけた面白い本(11 終) [コミケ日記]

残り三種ですので一気に行ってしまいましょう。


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タイトル:オムそばすけっとRPG おいしい村の冒険
サークル:笹吉横丁&金星楽団
URL :http://sasaryou.seesaa.net/
     http://www004.upp.so-net.ne.jp/tokeneko/

佐々木亮先生、藤浪智之先生による本です。フルカラーすごい!
今回は前回に引き続き、「オムそばすけっと」を使ったTRPGのルールブックでした。
サンプルシナリオとリプレイ併記ということで遊び方ガイダンスもばっちりですね。
「オムそばすけっと」のカードがなくても必要な分のカードはコピーできるように掲載されていますが、カードがあった方がスムーズでしょう。
このシリーズはどこかで遊ぶ機会を作りたいので、いずれ大田会で催してみましょうか。


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タイトル:FLe. Colle. SOLOMON's EXPRESS OMNIBUS-01
サークル:川上稔
URL :http://www.din.or.jp/~arm/

川上稔さんの艦これ同人誌、フルカラーですね。
都市シリーズの頃にファンだった(いや今でも好きなんですが、ホライゾン以降は厚さに負けて読んでない)小説家さん、また他ならぬ川上稔さんの本ということから以前より気にはなっていたのですが、なかなか手に取る機会がなく。
今回総種変を書店委託してくださっていたので、手に取ることができました。
内容は艦これ二次創作と言いつつ、川上さんらしい独自展開がマッハで天井突き抜けております。
提督の居ない、異次元ポケットのような特殊な鎮守府、ソロモン派遣府というオリジナルの世界を舞台に艦娘たちを描いていく本です。
ここでは練度(つまりレベル)の上限が取っ払われているとのことで、艦娘たちは天井知らずに強くなっていきます。
なので身体データや武装艤装に関しても盛りに盛っているあたり、川上さんらしい世界ですね。
カラーイラストと膨大なテキストにより構成されたこの本は、かつて電撃文庫で展開されていた矛盾都市や創雅都市のような雰囲気ではありますが、あれから経た年月が長いだけあって遥かにパワーアップしている感があります。
たぶん読んでりゃ一日つぶせる本じゃないでしょうか。


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タイトル:脳内鎮守府劇場 回想録 上、中、下
サークル:どん底かしわめし
URL :http://donzokokashiwa.dou-jin.com/

マスクザJさんの艦これ二次創作。ツィッターやpixivでは以前から何度か拝見させていただいてましたが、手に取るのは今回が初めてです。書店委託万歳。
こちらの鎮守府で現在進行形で展開されている世界の前日譚となるお話。3冊合わせて300ページ越えという問答無用の説得力。つか面白いから買え。
加賀さん大好きということで、T型の提督と加賀さんの関わり合い、それに彼らを囲む艦娘たち鎮守府の面々を描いてきたとのことですが、その時間軸では既に加賀さんが提督にデレています。
ですが「あの」加賀さんが、デレるまでの物語を語らずに、都合のよいかのような加賀さんのデレ具合を描くことはできぬと一念発起して描いたのがこの超大作だそうです。故に「回想録」とあるわけですね。
読んで大変面白いのですが、読んだ副作用として読み終わった後に漏れなく加賀さんのことが大好きになっているというものがあるのでご注意。ちなみに無一文は赤城さんのことも大好きになりました(笑)
こう書いてくると甘々らぶらぶな話に思えるかもしれませんが、ストーリーとしては、何気にかなり重い話でして。
壊滅寸前の鎮守府。残存戦力は加賀さんと木曾。それに第六駆逐隊の4人のみという絶体絶命の現場に着任する、新米提督。
彼以前にこの鎮守府を治めていた提督たちがひどい人たちで、すっかり人間不信になっている彼女たちと、件の提督が出会うところから始まります。
頼りないながらも、実は艦娘の前身である人間が生身で深海棲艦と戦うという実験部隊で隊長を張っていた古参兵の提督は、時折きらりと光る物を見せつつも、悪戦苦闘しながら艦娘たちとともに鎮守府を立て直していきます。
乗り越える端から降りかかってくる困難を経て、提督も、艦娘たちも共に成長していくといったストーリー。嫌々ながらも(他に適任者がいないため)秘書官として常に提督の傍らにいた加賀さんも、知らずのうちに、戦う艦娘として、また一人の女性として成長していく。
厳しくも、なんとも美しい物語です。
ストーリーに関して細かいところまで触れるとネタバレが面白さをそいでしまうので、詳しく知りたい方はマスクザJさんのpixivをご覧ください。そちらにストーリーが追えるぐらいには本の内容がそのまま掲載されていますので。
かくいうあたくしも、そちらで面白いなと思ったので手に取った次第でして。
さて感想としては、なんだろう、加賀さん好きだってのがイヤってほど伝わってくるなと。そういうあたりが気持ちいいです。
ただ好きなだけでなく、彼女に対する分析などもかなり深く考察されているようで、例えばこの回想録を通してのテーマである「加賀さんがデレるに足る条件とは」の考察結果と、出された一つの回答は、ストンと腑に落ちる見事なもので。
それを組み上げるために丁寧に描かれているこの三冊は、珠玉の作品と思います。
細かい演出などにも気を使ってらっしゃるのがうかがえます。無一文的に大好きなコメディ描写が折々に仕込まれていて、重いストーリーに話の緩急がついて読みやすくなっていますし、登場する艦娘一人一人の心の動きを(もちろん艦娘は膨大な数が居ますので、すべて十全とはいかないのでしょうが、登場した子たちは本当に丁寧に)きちんと描いてらっしゃるのは好感が持てます。
特に千変万化する表情の描写が良いです。個人的には泣き顔の描写が好きで、なんとなく、同じ理由で好きな水あさと先生と比べてみてしまったり。甲乙つけがたいところですが。
物語の重要なターニングポイントになるキメコマの顔も実によく。下巻の中盤で絶体絶命の木曾の救援に入る赤城さんの鬼気迫る表情などは、そこまでのストーリー展開も相まって(またこの後に種明かしされる彼女の心情と相まって)鬼気迫るものがあり、鳥肌が立ちました。特に印象に残っているコマで何度も見返したりしています。
事実上の主人公である加賀さんお表情などは、特に力が入ってますので、印象に残るコマは枚挙にいとまがありません。やはり最後に、デレた瞬間の加賀さんが最高と思います。
細かい演出としてはもう一つ、上巻から下巻にかけての表紙イラストの変遷でしょうか。
最初は寂しげで、でもにこやかだった鎮守府のスナップショット。中巻では仲間である艦娘達も増えてにぎやかに。下巻ではファミリーと言って差し支えない打ち解け具合が描かれていて、この3枚だけでも目にする価値があります。
その表紙の中で、加賀さんと提督の位置どりも少しずつ近づいて行っているのがなんともニクイ演出ですね。位置的な距離だけでなく、加賀さんの視線の行く先も1冊ずつ変化があり、これがまた何とも、よいです。
さてまあことほどさように語りたいことはたくさんありますが、あまり並べ立ててばかりというのも無粋でしょう。
先ほど確認したところ、幸いメロンブックスさんにはまだ在庫があるようなので、ご興味御有りの方はぜひ。買って損はない逸品です。



さてさて、ここまで長々と紹介してまいりましたが、これにてひとまず終了です。

本以外で紹介したい品物などもあるのですが、その辺はまた気が向いたら記事にしようと思います。

それでは、皆様が素敵な本と出合えることを願いつつ、筆をおかせていただきます。


次は秋のコミティアですねえ。

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