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未完の敗戦 [本と雑誌]



しばらく前に読了しておりました。

戦史研究もされている山崎さんの著書。
日本の政権による、新型コロナ対応や東京五輪強行、安倍晋三を特別扱いした国葬の強行などの、人を粗末に扱い、分断を推進する動機は何なのか、をいくらか解剖できればと手に取りました。

ブラウザゲーム「艦隊これくしょん」をプレイする前から近代史には興味があり、旧日本軍や当時の政府のやりようを知るにつけ憤慨を抱いており、プレイを通してより深く知るにつけてそれは日々増しておりました。
そのあたりの自分なりの理解が出来上がって来た末に、現在の政権、特に第二次安倍政権以降の自民党支配による政治には、第二次大戦前の政治と重なる面が多いことにこの数年感じておりまして。
丁度そういう論調の発言を繰り返されている著者に共感を覚え、著書を手に取った次第です。

読んだ感想としては、期待通りというか期待以上というか、ありていに言って怖くなりました…。
自分が感じていた以上に、今の自民党は戦前の政府の精神・観衆を継承している度合いが強く、ほぼそのまま同じことをしているのでは、とさえ思えます。

戦後に2,3年だけ行われた戦争責任の総括が、朝鮮戦争勃発により頓挫し、菅もプリズンから数多の戦犯が放たれ、権力を取り戻したことは、この国の大きな不幸の源泉であると強く感じました。
朝鮮戦争により、日本の敗戦処理は追えることができなかったのです。
「未完の敗戦」とは、良くつけられたタイトルだと思いました。

怖いですが読んでよかったと思える本です。
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