トータル・リコール [本と雑誌]
今月のSFノルマはフィリップ・K・ディック
ディックの本は波長合わないことも多いのですが、今回の短編集は妙にしっくり来て楽しめました。
映画として大ヒットした、トータルリコール、マイノリティレポートなどの原作を収めた短編集。
日常のどんでん返しや、冒頭で提示した前提をひっくり返したりというのあたりの作品が多いのはディックらしい(と言ってもそんなにたくさんは読んでませんが)感じ。
表題作のトータルリコールは、エンターテインメントとして夢・記憶のねつ造を見せるところから世界が変わっていく展開などは、寺沢武一先生のコブラ第一話をほうふつとさせますが、何かしらの影響を受けているとかって話はあるのかなあ。
マイノリティ・レポートのアイデアなどは実に秀逸で、結末に歯息をのむインパクトがありました。
非常に楽しい読書でした。また読もう
2019-08-24 20:10
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