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グランクレストリプレイ・ファルドリア戦記 狼たちの戦旗 [TRPG]

グランクレスト・リプレイ ファルドリア戦狼記  2狼たちの戦旗 (富士見ドラゴンブック) グランクレスト・リプレイ ファルドリア戦狼記  2狼たちの戦旗 (富士見ドラゴンブック)
価格:¥ 734(税込)
発売日:2014-07-19
読了しておりました。

田中天先生GMのグランクレストリプレイシリーズ。今の読み物のラインナップでは多分一番好きな奴。

今回も大変面白かったのですが、つくづく思うのは「田中天さんは、そのパーティーが物語をつなげていくうえで必要なことを的確に見抜くなあ」ということ。

キャンペーンセッティングである程度事前の設計もあるのでしょうが、今回の2巻目では、君主たるレグナムが、いかなるリーダーシップを皆に示すかというところが掘り下げられています。

その前の同盟エピソードは、もちろん必要なことですが、ここを突くためのおぜん立ての性格が強いと思いました。

俺キャンペーンやる時にパーティーやPCの核心に迫る流れを考えるのが凄い苦手なので、すごく勉強になります。

今回のアフラヴァーンは、一歩間違うとセッション崩壊ロールですが、あれはGMやほかのPLに対する信頼あってのロールだと確信できるので、ハラハラはしても不快感は感じません。

キャラを如何に立て、ファルドリアを如何に結束させるかを見通した、かなりクレバーなロールだと思います。あともうそのまんまかっこいいですアフラヴァーン。

そんな離合集散を経るファルドリアの軍師、アンは今回一番の苦労人ですが(笑)

軍師として国の方針をコントロールしたり、必要な仕事をやってのけるのは、まさに軍師という動きですごいなと思いました。

レグナム第一の騎士を自認し、最も信頼を寄せられるシスは、アンとは違う意味で振り回される役ですが、その中でレグ南無と肩を並べて自らの道を見出す姿は心地よかったです。

そして今回も大いに悩み、壁にぶつかるいい主人公レグ南無は、期待にたがわぬ活躍と、気持ちの良い予想外さでかっこよかったです。まるで主人公みたいでした(笑)

彼等を彩る卵の黄身先生の素敵でファンタジックなイラストは、まあ線が多いというは手が込んでいて一枚一万気合入ってて眼福でした(^^)

今回NPCも大崩に起こされていたんでデザイン作業も大変だったと思いますが、それぞれに個性のあるデザインや動かし方をされていて楽しかったです。

うん、いいですね。

読み物としても、リプレイとしてもよくできた一冊でした。

さー3巻も楽しみだー。

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コメント 1

欝狩

 単発かと思ったら、連作リプレイでしかも3巻も続くみたいでいやったあああああ!!
 今回もアトラタン大陸を生きる人々の息吹が感じられる、というと大げさかもだが、その位雰囲気作りが良いリプレイで大好きだわw 戦記モノの美味しいところが一杯で、しかも飽きない(ブヒ様含むw)イイ作品です。
 
 ヴァーンの件はちゃんとGMの提示を、各PLがキャラの魅力や、PC同士の結びつきに繋げるように演じているからこその展開だよね。彼が講和の破棄を聞いても無関心だったり、レグナムの答えを聞いても意地を張って認めなかったりすれば、萎えるだけのプレイなワケだし。
 
 あとこのリプレイに関して言えば、PLが誰ってのを明示してないのがいいわ。

3巻も愉しみやな♪
by 欝狩 (2014-08-01 12:39) 

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