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レンズの子供達 [本と雑誌]

レンズの子供たち―レンズマン・シリーズ〈4〉 (創元SF文庫) レンズの子供たち―レンズマン・シリーズ〈4〉 (創元SF文庫)
価格:¥ 945(税込)
発売日:2003-03
今月のSFノルマは、昨年に引き続き、E・E・スミスのレンズマンシリーズでした。最終巻と言っていいのかな。
時系列的には最終エピソードです。

スーパーヒーロー・キムボール・キニスンとレッド・レンズマン・クラリッサ=マクドガルの間に生まれた一人の息子と四人の娘達を軸に進む物語。
このエピソードで、ついに銀河文明とボスコニア文明との、永きに渡る闘争に決着がつきました。

解説文にもありますが、このエピソードは、世代交代のせいか、それともキャラクターが増えたせいか、はたまたドク・スミスの作風の変化か。明確に主役と呼べる人物がおらず、キムの描写も、一歩引いた描かれかたになってました。

最近SFを読むようになって感じていたことでもありますが、このシリーズでも最終的な高次の文明というのは、知性や精神力によって構成されるもの、となってました。

それぞれの作品が著された時代を時系列で把握してるわけではないので、どの作品が走りかは分かりませんが(最初である、という事には意味が無いと思う。要は、どの時点で流れが生み出された、が重要なんだと思う)、こうしてみると、物質よりも精神を高次に置くのは、この頃の一種のセオリーだったのかもしれない。

まあ、面白ければ小難しい理屈はどーでも良いと言う話もありますが(笑)

ともあれ面白かったです。
今回は、あまりキャラクター一人ひとりにスポットを当てたエピソードではなかったので、前回のようなキャラ萌え話(笑)には至りませんが、でもクラリッサの化け方はすごかった。

最初出たときは、スペオペに良くある、主人公の足を引っ張る系のヒロインかと思ったんだけどなー。登場した十数ページ後には、これgとんでもねー肝の据わったお方という事が判明して俄然親近感が沸いてきたのが、今となっては懐かしい。

最後はなんか最強扱いですよ。すげー。
この辺りは、ドク・スミスの女性観が現れているのかもしれません。


さて、昨年暮れに買い込んだSFの山は、まだまだ切り崩していないのでのんびり読み倒していきましょう。
ラノベもかなり積み読が増えた(PSPo2のせいで(笑))ので、しばらくはその辺を消化していきましょう。

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