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ミセス・クロウコムに学ぶ ヴィクトリア朝クッキング 男爵家料理人のレシピ帳 [本と雑誌]


ミセス・クロウコムに学ぶ ヴィクトリア朝クッキング 男爵家料理人のレシピ帳

ミセス・クロウコムに学ぶ ヴィクトリア朝クッキング 男爵家料理人のレシピ帳

  • 出版社/メーカー: ホビージャパン
  • 発売日: 2021/08/20
  • メディア: 大型本



ここ数年、シャーロック・ホームズとコナンドイルを楽しみにしているのですが、作中に出てくる当時の料理の表現がなかなかおいしそうで(実際のイギリス料理の評判は、ご存知の通りですが)関連の本を1,2冊読んでいます。

そんな時、ツィッターで流れてきたこの本は大変興味深く、さっそく手に取らせていただきました。

現代人でも再現できる(もっとも、訳書の元はイギリスの本なので、だいぶイギリス基準です)ように調整されたレシピと言うのが魅力だと思って読んでみましたが、より重要なのは当時の風俗や、「声なき人々」、つまり貴族や役人と違い、記録に残らないような労働者階級の人々に関する言及ではないかとも思えました。

章ごとに挿入されるこれらの言及というか、元が研究者の本なので研究成果という感じですが、これが実に面白く。

同じくイギリスの市井の人々を描いたドイルの作品をより深く理解するうえで大変貴重な読書だったと思います。

さてレシピですが、実際日本で作るとなるとなかなか厳しいのでは、と言うのが感想ではあります。大分イギリス基準な印象。

例えばドイルの作中にも出てくる「うずらのパイ包み」などは、これはご家庭で気軽に作るというものではないなあという感じ。

ですが、朝食の章にある卵料理などは、あまり料理をしない自分(男性です)でも簡単に出来そうなものも多く、近いうちに試してみようかと思っています。

総じて興味深く、良い本でした。面白かったです。
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