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神田古本まつり&神保町ブックフェスティバル [本と雑誌]

先日より神田で開催されている古本祭り。今日の連休からは神保町ブックフェスティバルと合体して大規模な本のお祭りになっています。

神田古本まつり公式ツィッター:https://twitter.com/kanda_kosho

神保町ブックフェスティバル公式:http://www.kanko-chiyoda.jp/tabid/3936/Default.aspx
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あまりネット界隈の広告に力を入れていないイベントですが、要するに神保町の駅の周りで古本や新刊が舞い踊る、俺らのような活字ジャンキーには夢のようなお祭りです。

昨日の不採用の連絡から、割と本気でへこんでいて、腰が抜けたような状態だったのですが、これじゃいかんと、心の整理をつけるためにも外に出かけるかという感じでお出かけしてまいりました。

まあ、お出かけと言っても、そろそろ切り詰めて行かないと色々不味い状態なので、ほぼ冷やかしのつもりで。

でも少しだけ自分を甘やかして、少しだけお小遣い持っていきました(笑

学生時代、あの辺の予備校に通っていたので土地勘はありましたが、何気にまともに古書店巡りするのは初めてなので、特に下調べとかなしに散歩を楽しむ感じで神保町へ。

古本まつりの方は古書中心に、一部古い玩具や、多分蔵書印なのかな?でっかい石の印鑑などもありました。

古書ってのは探し方知ってる人なら、分類とかの法則を見抜けるのでしょうが、僕のような素人は並んでいるものを端から見ていくぐらいですので、検索効率は悪いです。

ですが見ているだけでも楽しいものですね。

近年、電子化の波で活字離れが騒がれて久しいですが、この催しに出かけてみると、驚くほどの人出が出ていて、みんなマニアですから一度陳列棚の正面に陣取ると、念入りに探すのでなかなか動かないで、いつしか黒山の人だかりに、といった青空店舗もざらでした。

流した経路としては、神保町の駅から郵便局方面に大通り沿いの古書棚を眺めてから、さくら通り、すずらん通りの出店屋台やブックワゴンを眺めていく、といった感じ。

ブックフェスティバルの方は、新刊書籍の安売り中心といった感じ。

神保町といえばカレーの街ということで、屋台では数々の腕自慢のカレー店が自慢の逸品を携えて、盛んに呼び込みをしているので大変活気がありました。もちろんカレー以外のメニューも充実しています。

いいにおいがしてきたところで、おなかも減ったので、せっかくだしどこかカレー店に入って食べるかあ、ということで少し歩いて、牛筋煮込みカレーを見つけて食べたらおいしかったです。辛さもちょうどよく、味も深みがあって、牛筋がトロトロでおいしかったです(^^)さすがカレーの街だなあ。

おなかも膨れたおかげか、戻った青空店舗で良い出会いが。

今回は、一応の目安として、石の写真の本(カイヨワとか見つかるといいなあ)と、ずっとのんびり探している古地図、後は小説と資料本辺りを探すかなというものを持っていたのですが、小説の方でいいものが。

相場よりだいぶ安かったのですが、それでも値が張るのでもう少し歩いて考えるかと一度棚の前を離れ、てくてく歩くと今度は国立科学博物館の石の本が目に留まりました。


鉱物観察ガイド (国立科学博物館叢書)

鉱物観察ガイド (国立科学博物館叢書)

  • 作者: 松原 聰
  • 出版社/メーカー: 東海大学出版会
  • 発売日: 2008/03/01
  • メディア: 大型本



めくった感じ、内容も充実で良い本でしたので、これも頭に置きながら、もう一回りして、例の書棚に戻り、物色。小説と、石の本を両方買うか、少し割合を増やして貴重な小説を1冊買って今うかしばし悩みますが、石の本は新刊でも手に入るということで、絶版の小説の方を買うことにしました。

行の電車、帰りの電車では求人票を熟読して応募を出しながら(今ではモバイルでもできるのですよね)の道行きでしたが、それ自体も次に向かう心の整理にできたので良いお出かけでした。

そうそう、神保町ではこんなのもやっていました。

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開催期間はこんな感じです

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刀剣乱舞好きな人は、押しの刀剣の足跡をなぞる古書を探しながら、まつりの神保町を散歩する休日を過ごすのも、いいかもしれませんね。


さてさて、今回の出会いはこんな感じ。

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僕のような、新参のSF読みにとっては宝石のような、価値と憧れを持つ伝説のレーベル「サンリオSF文庫」から一冊、アレッホ・カルペンティエールの「バロック協奏曲」をお迎えしてきました。

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背表紙がちゃんとサンリオSF文庫です。

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伝説は数々聞いてはいましたが、実物は初めて見ました。しかも自分の手元にあるなんて、夢のようです。大切に読もうと思います。今月のSFノルマ、再開の一冊はこれかなー。

他にバロウズの「ノヴァ急報」と「爆発した切符」もあって、面白そうで大分迷いましたが、ググってみたら、これは4部作ということだそうなので。

いずれ、4冊と出合うことを願いつつ、あえてページ数の少ない、140ページちょっとのこの本にしました。

サンリオSF文庫のサンリオは、あのサンリオです。

昔はかわいいキャラクターグッズだけでなく、出版もしていたのですよー。

もうひとつ、フレドリック・ブラウンの「シカゴ・ブルース」。

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こちらは大好きな作家ですが、新しい版も出ているので。


シカゴ・ブルース (創元推理文庫 146-15)

シカゴ・ブルース (創元推理文庫 146-15)

  • 作者: フレドリック・ブラウン
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 1971/01
  • メディア: 文庫



単にお買い得品としてw

おかげさまで、合わせてお小遣いの範囲で買えました(^^)

バロック協奏曲は、アンケートはがきやチラシ、補充注文カードも残っていて、帯以外は完品という奇跡の一冊です。前の持ち主から受け継いだ状態で、大事にしないとなあ。

良い散歩になったと思います。

古本屋を覗くのは好きです。ただ近所の商店街にあった古本屋がなくなってからなかなか機会がなく。

今日は出かけて良かったです。楽しかったし、本のにおいに包まれるのはいいですね。

そして帰宅したら、嬉しい贈り物があり。

次のスタートにするエネルギーをもらえました。

今日は、よい一日でした(^^)

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