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糸魚川石拾い行脚 #鉱物 [旅行記]

さてまあそんなわけで、おとといまでに泊三日で行ってきた一人旅。

糸魚川石拾い行脚のレポートなどを書いてみます。

そもそものおこりは、昨年暮れに再就職したばかりの会社が、入ってみたら面接した時に受けた説明と真逆の、あんまりといえばあんまりな会社だったので、早々に転職を決意し、次の仕事先が決まったところで会社に辞める意思を伝えたら、思ったより長く退職前の休みをもらえたところから始まります。

ブラックな会社ではあるのですが、こう言うところは極端で、アンバランス。まあそれを見抜けなかった自分の眼力のなさを恥じるところですが、さておき。

体が空くなら旅行という単純思考の持ち主ですが、時期的にそれほど裕福でなく。

ちょうど糸魚川旅行であれば、前回(http://tenkamutekinomuichi.blog.so-net.ne.jp/2017-03-27-1)である程度の土地勘や予算枠も見えてるし、あの時にいまいち消化不良気味だった石拾いにリベンジしたいということもあり。

ぶっちゃけ仮にビジネスホテルで一泊の旅行であれば、新幹線片道が一万円ちょっと。一泊五千円ちょっとですからリーズナブル。

向こうに行っても川と浜とヒスイ以外は何もないことを除けば大分行きやすい土地であり、俺ら石好きの目当てはそのものずばりヒスイですから何の問題もなく。

今回は気軽な一人旅で、身軽に存分に石拾いに興じる所存で行ってまいりました。

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当日早朝の新幹線で一人出発。

旅先にあたり新潟のコメを駅弁で楽しみながら、まずは新幹線で糸魚川駅へ。

そこから1時間に1本のローカル線に乗り換えて、まずは前回拾いやすさを感じた親不知海岸に向かいます。

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わかっちゃいたが、海以外何もない無人駅。孤独がちょっと怖かった。

ともあれさっそく浜に降りて石拾い。

今回はいろいろ装備品を持参しましたが、役に立ったのは丈夫な大きい長靴と、防水の業務用の軍手。

どちらも波や海水を気にせず採集に専念できる威力を発揮してくれました。

2時間ほど石を拾い、電車の時間を気にして少し早めに浜を後にしまして、昼食のために糸魚川駅に帰還。

食べながら、午後はヒスイ海岸に行くつもりではいたのですが、その前に聖地フォッサマグナミュージアムで石の情報収集をした方がよいのではあるまいかと考えなおしました。

ミュージアムでの石の鑑定はもちろんしていただくつもりですが、公式の鑑定日のスケジュールを見ると、今回の日程では翌日の木曜日しかチャンスがなく。

その日に確実に学芸員さんがいることを確認しておきたかったですし、石拾いをするうえで、前回ほぞをかんだ、石の見本セットがもしああったら早目に入手しておきたいというのもあり。

タクシー飛ばしてフォッサマグナミュージアムに行くことにしました。

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ということで、いざ聖地です。

相変わらず展示も解説も素晴らしく。色とりどり、数々の翡翠標本に小躍りしながら見学させていただきました。

受付の方に訪ねて、翌日は学芸員さんがいらっしゃることも確認。

ミュージアムショップで石見本を探しますが、残念ながら見当たらず。ほかに見ていてほしいなと思った石の紹介が載ったクリアファイルと、フォッサマグナミュージアムのロゴが入ったポロシャツや、ガチャのカンバッヂなどを買って楽しみました。

ここから駅に戻るには巡回のバスが便利。1時間に1本しかありませんが、展示見てれば1時間なんてすぐなので、入る前に時刻表だけ確認しておけばスムーズに利用できます。

だいたい満足したところで、チェックインの時間が迫っていたので宿へ。

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ビジネスホテル えびや さんです。

URL:http://hotel-ebiya.jp/

今回は楽天トラベル経由で予約しました。見ての通り古いビジネスホテルですからそれほど期待できる宿ではありませんが、素泊まりには十分です。

全体的にたばこのにおいが染みついているところが気になりますが、それを除けばベッドの寝心地は良いですし、朝食付きの場合に出てくる朝食は二日とも違うメニュー(食材はだいたい共通していましたが)でしたから、よい宿だと思います。

宿に荷物を置いて、前回来た時観光協会にあったはずの石のサンプルを探しに行きますが・・・。


ないし。


前回、サンプルセットだと思ったのは、ケースに石を入れるとこうなるよ、という見本だっただけでして。ううむ不覚。

駅前あちこち探してみて、結局駅に併設の翡翠王国館にある売店のショーケースの中にようやく見つけることができました。

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収録されている石のバリエーションこそ少ないですが、目当ての翡翠は入っていますし、きつね石のサンプルも入ってましたし、何より今回の目標の一つである瑪瑙(玉髄)のサンプルが入っていたのでこれにしました。

実際これのおかげで、きつね石をだいぶふるい落とせたので威力は絶大です。僕のような素人の場合、やはり持っていた方がよいでしょうね。

二日目はレンタサイクルを借りて、まずはツィッターで石友に教えてもらった須坂の海岸へ。

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イェーイ海以外何も以下略

教えていただいたとおり、浜辺の範囲が非常に広いので探し甲斐があります。その分巡るのは大変だったりしますが。

2時間ほど時間を忘れて石拾い。拾ってるとそれぐらいの時間はすぐに過ぎてしまうぐらいに楽しいですね。レンタサイクルなので交通機関の時間や駐車場の心配をせずに石拾いに専念できるのも良いです。

拾った石を、標本セットと見比べて選別した後、姫川の反対側、いよいよ押上のヒスイ海岸に向かいます。

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海以外何も以下略

ここは浜辺の範囲は、前の2個所と比べて狭いですが、逆に石の密度と種類はすごいものがあります。前回狭い範囲しか探せなかったので、今回は探せる範囲を一通り二週ほどしてきました。

お昼は近くのセブンイレブンでおにぎりなどを食し、再び石拾い。

見本と比べて選別し、鑑定してもらえる10個に絞ったところで駅に戻り、レンタサイクルを返却。

いよいよフォッサマグナミュージアムで鑑定です。

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今回、第一目標はもちろんヒスイを拾うことですが、あれはそうそう拾えるものでもなく、見分けも付きづらいもの。

ほかにもいくつか目標を立てており、まず第一に、拾う石のバリエーションを増やすこと。

あとは瑪瑙を拾うこと、ジャスパーを拾うこと、を目標にしていました。

結果、瑪瑙は拾えませんでしたが(拾った中に瑪瑙らしいものがなかったので)ジャスパーは拾えていて俺様ガッツポーズ。

ほかに面白い石で、産地によってはラリマーと言われる石や、石好きの中ではファンの多いカルサイトなどが拾えていてかなりうれしい結果でした。

ミュージアムから戻った後は、しばし駅前を探索。

昨年の大火に見舞われた糸魚川の町並みも、復興しつつある様子が見えてよかったです。

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ニュースで大きく取り上げられていた酒蔵、加賀ノ井酒造さんも生産を再開されており、晩酌には主にこれを飲ませていただきました。

お土産にもこれの一升瓶をいただいたりしたので、何か思い入れが出来ましたね。


復興に向けての意味もあるのでしょうか。秋ごろにはフォッサマグナミュージアムで「宝石の国」の特別展。

ヒスイ王国館ではミネラルショーがあるようです。

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時期が大分近い割に日程が重なってないのは、ちょっと勿体なあと思ったりもしましたわね。同時開催にすれば集客力も増えるでしょうかとは思うのですが。

まあいろいろ事情もあるのでしょう。

最終日は、もう少し石を拾おうかとも思いましたが、どのみち鑑定してもらえる日ではないですし、軽く買い物&移動日ということにして、午前中の新幹線で帰ることにしました。

日本海ともお別れです。

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おいしいごはんと楽しい石拾いをありがとう糸魚川。また来る日までごきげんよう。

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帰宅してからは、届いていた買い替えのパソコンのセットアップやらなんやらでパタパタしていましたが、先ほどケースを買ってきて、拾ってきた石を整理できました。前回の石も含めて一つに収めまして。

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それではめぼしい石の、個別の写真。

まずは個人的金星、ジャスパーさん。

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分類的には石英ですが、学芸員さんにこれはジャスパーだと言っていただけたので満足です。

色も赤いジャスパーは個人的に好み。この子研磨したり半分に切ったりしたらどんな模様が出るんでしょうねえ。やってみたいです。

前回石拾いのジー様に教えてもらったので、赤い石はジャスパーの可能性があると思って意識して拾ってまして、赤色の石をみっつ選定して鑑定してもらいましたが、うち一つはチャートでしたから、難しいものです。単純に色で見分けるわけにはいかないんですねえ。


続いて、ソーダ珪灰石、ペクトライト。産地によってはラリマーとして宝石として扱われますね。なので自作のラリマーブレスレットt並べてみました。

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研磨品と比べるのもあれですが、この子も研磨したら輝いてくれるのでしょうか。真っ白なので、ほぼ純粋な石ですね。


最後は珍品、方解石、カルサイト。石好きの中にはカルサイ党を名乗る方々がいるぐらいに根強いファンが多いですね。

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ほかの石とは違い、薄い桃色なのがかわいくて鑑定10選に入れておきましたが、よもやカルサイトとはなあ。

あれ確か水に溶けるので、よくぞ海水に溶け切らないうちに俺に拾われたものです。何か運命を感じますな。


ともあれ、こんなところで今回の糸魚川旅行は終幕です。

また是非行きたいと思いますが、前回と今回で、一人で行ってやってみたいと思うことはほぼやってしまったので、次はだれか石好きを巻き込んで、徒党を組んで出かけてみたいですね。

楽しい旅行でした。ありがとう糸魚川(^^)

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